水素に至るまでの旅

皆さん、クレイグ・ジョン(芸名エハン・デラヴィ)と申します。私は30年間にわたり、「意識の進化」というテーマを追求してきました。宇宙の創造から人間が誕生するまでの神秘的な過程について、執筆、映画制作、講演、そして世界中の旅を通して皆さんにお伝えしてまいりました。今は新たな見解を得ることができました。それが、「水素の謎」です。全ては水素から始まったのです。そして、今も拡大し続ける宇宙の根本エネルギーは「水素」ではないでしょうか。見てください!

 

不意に現れた恩人

2014年に私は、一生に一度の出会いをしました。老舗企業「カクイチ」のビジョナリーリーダーである田中健一氏に招かれ、カクイチの東京本社で彼と面会する機会を得たのでした。田中氏は、私と向かい合って座りながら、私の本がいかに彼に影響を与えたかということを、お気に入りの箇所を付箋で記した私の本の束を私に見せながら、打ち明けてくれました。一流企業の重鎮にして哲学に極めて造詣の深い田中氏に認められ、さらには、求められ、著述家である私は天にも昇る心地でした。まさにこの出会いがこの物語の始まりであり、この日を皮切りに私たちは共になにか特別なものを創ろうと決意したのでした。

「21世紀に向けてカクイチを発展させる」という強い使命感を持った田中氏は、そのための信頼できるアドバイザーとして私を選んだのでした。そして、私が自分の役割をより深く理解するにつれ、次第に田中氏のビジョンもより明確に理解できるようになりました。それは「21世紀の最先端科学と研究にカクイチを適合させる」ことだったのです。その目標までの道筋は自由に描いて良いということで、完全に私に任せられました。その結果、三年半の間に、私たちは、大きな変革を成し遂げることができました。

最高顧問である田中氏のサポートのもと、彼の膨大なリソースを自由に使わせていただきながら、私はエサレンのような研究所を日本に創るという夢の実現に向けて動き出しました。

最高顧問であった田中氏のサポートと、彼が持つ膨大なリソースを自由に使えるようになり、私はエサレン式研究所の夢を日本で実現するために動き出しました。長野県軽井沢の阿蘇山の麓という素晴らしいロケーションは、先端の教育を目指すリトリートやセミナーに最適な背景となり、便利な東京のオフィスは、私が毎週行っている「エハン塾」の講演会場に生まれ変わったのです。そして、日を追うごとに、自分の進むべき道は間違っていなかったと確信するようになりました。2014年の運命的な出会いから始まったこの旅が、次にどこへ向かうのか、楽しみで仕方がありませんでした。

これらの努力の末、東西の優れた技術を結集すると同時に、多分野における最先端研究を行う「カクイチ研究所」が誕生しました。写真はインドの著名な生態学者であるサティシュ・クマール氏とジューン夫人、そして、田中健一氏ご本人とご子息である一明氏と一緒に記念撮影をした時のものです。私たちをここまで導いてくれた素晴らしい旅に感謝の念を抱かずにはいられません。まさに伝説が生まれたのです。

その頃アメリカでアーシングという技術が発見されましたが、田中氏はサイマティクス研究のために、私は健康療法として、すぐさま興味を持ちました。そして、アメリカからアーシング製品を輸入販売する「アーシング・ジャパン」を設立することとなりました。また、「エハン塾」という教育プラットフォームも人気を博すようになり、YouTubeで講義が見られるようになっていました。

当初私たちは、健康や美容分野における最先端研究や製品を日本に紹介する方法を模索していましたので、米国カリフォルニア州にあるエサレン研究所を訪れ、所長であるゴードン・ウィーラー博士と会いました。エサレンの共同創設者であるマイケル・マーフィー氏とは会えませんでしたが、同じ場所にいるだけでも素晴らしい体験となりました。また、軽井沢ではシューマッハー・カレッジのホリスティック・サイエンス部門の先生であるフィリップ・フランセス博士が一日ワークショップを行い、その後『第四の水の相』のジェラルド・ポラック博士もチームに加わりました。カクイチの東京オフィスでは、アーシング体験セミナーを開催し、参加者には部屋の中にあるアースを使って地球と繋がっていただきました。参加者からは、歯痛の軽減、関節の可動性の向上、視力の改善など、健康状態改善の報告がありました

さらにインドア・アーシングの効果を広く知っていただくためにYouTubeに「アーシングニュース・スタジオ」というチャンネルを作って東京のアーシング・ジャパン本社からアーシングの仕組みについて発信いたしました。また、週末には、日本中の公園で裸足になって自然と触れ合い、木にも登るアーシング体験会を開催しました。

軽井沢の新しいセンター「スピラ」では、革新的なアーシング・ウォークを行ったり、「Head、Hands and Heart」というスローガンのもと、定期的なリトリートを開催したりするようになりました。知的、身体的、そして、感情的トレーニングに焦点をあてたこのリトリートには、全国から参加者が集まりました。また、ゲストとしてヨガの専門家や元禅僧をお招きして、教えや知識を共有してもらいました。そんな中で水素療法というエキサイティングな分野と出会いました。そして、その後、それの持つ潜在的な効果をさらに追求することとなりました。

エハン塾で水素吸入療法の効果について日本語で初めて講義をしたのは2015年のことでした。その当時水素ユニットは大型で、かつ高価でしたが、それでも個人で使用する目的でこのプロトタイプに投資をしていました。その頃、日本各地で「水素サロン」なるものも誕生していました。実のところ、私が初めて水素吸入を体験したのは東京の水素サロンでした。巨大な機械のとなりで横になり、一時間水素吸入の繊細な状態でリラックスしました。当時も健康体でしたが、それでも体に良いことが起きているのが感じられました。また、このことは、後の研究でも確認できました。

田中健一氏は2017年に94歳でこの世を去りました。その後、それまであったエネルギーやインスピレーションが次第に薄れていくように感じられました。そして、2018年に私は彼の顧問を務めていた会社を辞めました。彼と彼の先見性あるリーダーシップがない状況においては、この道はもはや終わってしまったかのように思われました。

しかしその後も「水素吸入療法」のもたらす効果に対する私の情熱は決して冷めることはありませんでした。あれから何年か経ち私も新しい仕事に就きましたが、そんな中、私は水素療法の可能性について私と同じ情熱を持って研究している仲間と出会いました。旧友である松永先生と、彼の紹介でもう一人の医師と2023年に大阪で会いました。そして、水素が心身に与える効果についてこれから一緒に研究することになりました。水素療法を科学的に解明しようとすればするほど、まだまだ解明すべきことや伝えることがたくさんあることに気づきました。このようにして「水素吸入療法」が松永先生のおかげで誕生したのでした。

このような経緯で、私たちは水素についての認識を確立するという活動を再開することになりました。そして、その結果として、今あなたが訪れているウェブサイトがあります。私たちの宇宙を構成している主たる分子である水素についての認識を広め「水素吸入療法」のもたらす深遠なる効果を広く知っていただくために私たちは努めております。

今、新たな目的意識を持って田中健一氏の遺志を継ぎ、誰もが水素療法を受けられる世界を目指せることを光栄に思っています。私たちは水素インスピレーションの力によって人々の生活にポジテイブな影響を与え、より明るい未来に向けて貢献することを決意しています。田中健一さんのご冥福をお祈りするとともに、これらの全てを可能としてくれた田中健一さんに心から感謝の意を表します。