<世界では、自然や川に法的な人格と環境保護のための訴訟を起こす権利を認める動きが広がっている> 今世紀の初め、大自然に対し法的な権利を認めるという考えは環境法の専門家からも世論からもまともに相手にされなかった。
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虫の羽音を聞く植物を発見、「耳」は花、研究
どんなに静かな日でも、この世界は音に満ちている。鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉、忙しく働く虫の羽音。捕食者と獲物は、どちらも互いの存在に耳を澄ます。音は生命にとって、またその生き残りにとって、とても基本的な要素だ。そこで、イスラエルにあるテルアビブ大学の研究者リラク・ハダニー氏は疑問に思った。
コスタリカ – 4年連続で国内電力の98%超を再生エネルギーで供給
コスタリカ電力協会(ICE)は2018年12月20日、2018年の国内における再生エネルギーによる電力供給率が98.56%と発表した。コスタリカは長年、使用電力に占める再生エネルギー供給率を100%へ近付ける取り組みを続けている。これまで、2015年に98.90%、2016年に98.21%、2017年に99.67%を記録しており、2018年を含めて4年連続して98%を超えた。
植物は人間が触れた30分後にはゲノムを変えてしまう
植物は人・動物・昆虫などとのわずかな接触によっても遺伝的防御反応を示し、接触が繰り返されると成長が著しく阻害されることが研究で示されました。植物は接触から30分以内にゲノムが変わると研究者は述べています。植物の先端部分を毎日なでるなどすると、植物全体の成長が抑制されるという「接触形態形成」という現象は、これまでにも研究者が確認してきたところでした。また、植物が人間の接触を感じる様子は、オジギソウを触った時の反応からも見てとれます。
洋上でもCO2排出をゼロに! 海運Maersk、2050年までに達成へ
世界最大の海運会社、デンマークのAP Moller Maersk(マースク)はこのほど、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにするという目標を打ち出した。同社はすでに、燃費を改良した船舶を展開しているが、完全ゼロエミッションの船舶は技術的に難しく、大きなミッションを自らに課した形だ。
地上数万メートルに化学物質をスプレーすることで地球温暖化を食い止めようという計画
18世紀に起こった産業革命以降、人類は化石燃料からエネルギーを作り出し、驚くべきスピードで文明を発展させました。反面、温室効果をもたらす二酸化炭素やメタンの排出量が激増したことで、地球温暖化を引き起こしたといわれていますが、地球温暖化を防ぐ方法の1つとして「Stratospheric Aerosol Injection(SAI、成層圏エアロゾル注入)」が注目されています。そんな中、ハーバード大学とイェール大学の研究者が、SAIについての最新の研究論文を発表しています。
すぐそこにある「脱肉」という未来──シリコンバレー「ミートテック」最新事情
「ミートテック(Meat Tech)」と呼ばれる食肉分野のイノベーションは、シリコンバレーで今最も熱い分野の一つ。植物性の素材から肉に近い味を再現した「プラントベース(PB)ミート」と、動物の細胞を培養した人工肉「クリーンミート」のスタートアップが、伝統的な食肉市場を破壊しようとしている。
6匹のカラス、ゴミ拾いの“職業”訓練中 フランスのテーマパークで
フランスの歴史テーマパーク、ピュイ・デュ・フーでは、カラスに園内のゴミ拾いをさせる訓練を行っている。現在カラス6羽が訓練を受けており、吸い殻やゴミを拾う代わりに食べ物を受け取る仕組みだという。海外メディアSkyNewsが伝えた。
大規模な森林は予想されているよりも大きな影響を地球の気候に与えているのかもしれない
多くの木々が集まる森に雨が降ると多くの水分が含まれ、雨が去った後には木々や土壌が水蒸気を放出して雲を作ることもあります。そんな森が、地球規模で気候に影響を与えている可能性が議論されています。ワシントン大学のアビゲイル・スワン教授が2000年代半ばに研究者としてのキャリアをスタートした時、スワン氏のように「地球上の植物が地球の気候に大きな影響を与えている」という学説を唱える科学者はごく少数でした。多くの研究者は、気候は雨や大気の動きである風、その他の物理現象によって影響を受けていると考えていたためです。
世界の湿地35%消滅 半世紀で
国際的に重要な湿地の保全を目的としたラムサール条約の事務局は、1970~2015年の約半世紀に世界の湿地の35%が消滅したとする報告書を発表した。地球温暖化や人口増、都市化が主な原因と指摘。森林の3倍のスピードで消滅が進み、00年から一層加速しているとした。