Archives

「静寂需要」高まる、都会の騒音がもたらす知られざる健康被害

騒音を常に受け続けることは、健康状態を悪化させている可能性がある。都市部に住む人々は常に何らかのノイズにさらされている状態。朝の通勤・通学や帰宅のときには自動車や電車の音、会社・学校においても何らかのノイズにさらされている。家にいるときでさえ、テレビやスマホなどからノイズが発せられており「静寂」の一時を得ることはほとんど不可能だ。

ストレスを受けた植物は「超音波の悲鳴」を上げていると研究で判明

今回の実験では植物の種類とストレスの種類に応じて、音を発する頻度に違いが出ることもわかりました。たとえば干ばつ状態に置かれたトマトは平均して1時間あたり35回、切り傷を付けられたトマトは1時間あたり25回ほど音を鳴らしました。一方、干ばつ状態に置かれたタバコが音を鳴らす頻度は1時間あたり11回、切り傷を付けられた場合は1時間あたり15回と、同じストレス要因でも植物の種類が違えば異なる結果が現れたとのこと。なお、対照群とされた無傷の作物は、それぞれ1時間あたり1回以下の頻度でしか音を鳴らしませんでした。

5Gの電磁波が人体に与える影響について専門家が警告

非電離電磁場(EMF)の生物学的および健康への影響に関する査読済みの研究を発表した240人以上の科学者は、より強い曝露制限を求める国際EMF科学者表明に署名しました。科学者たちは、「最近の多くの科学出版物は、EMFがほとんどの国際的および国家的ガイドラインをはるかに下回るレベルで生物に影響を与えることを示しています。影響には、がんリスクの増加、細胞レベルのストレス、遺伝的損傷、生殖系の構造的および機能的変化、学習および記憶障害、神経障害、および人間の一般的な幸福への悪影響が含まれます。植物と動物の両方に有害な影響の証拠が増えているため、被害は人類をはるかに超えています」と述べています。

「楽器の演奏」が、英語と理数系科目の成績を上げる

カナダや米国では、高等教育課程における音楽は真っ先に予算の削減を強いられる科目だという。理由のひとつとして、学生たちが音楽に夢中になると、英語・数学・科学の成績が落ちるという一般的な“俗説”がある。そこでこれらの科目に力を入れるには、そちらのほうにより多くの資金が必要だ、という考えがあるらしい。しかし、この俗説は本当に正しいのだろうか?

IQの高い人は孤独とクラシック音楽を好む理由

音楽の好みは人それぞれだが、IQが音楽の嗜好に関係していることが最近の研究で報告されている。高IQの者は特にクラシックやジャズを好んでいるという。 歌い上げるボーカルの曲でないと盛り上がれないという向きもいれば、逆に楽器が多いフルオーケストラのほうが浸れるというリスナーもいる。かくも音楽の好みは人それぞれだが、IQ(知能指数)が高い者はクラシックやジャズなどの楽器だけの楽曲(インストゥルメンタル)を特に好んでいることが示されている。

都市生活はうつ病の原因となる物質にあふれているという研究結果

科学系情報メディアAnnual Reviewsに掲載された報告によると、都市部に多いとされる大気汚染や騒音などさまざまな環境要因が精神健康上のリスクとなることが少しずつ明らかになってきたということです。最もはっきりとした精神疾患リスクになっているのが、騒音です。騒音のストレスがうつ病などの精神疾患の原因となることを示す研究結果は多数報告されており、騒音と精神疾患との間には強い因果関係が認められるとのこと。一口に騒音といっても原因はさまざまですが、航空機・鉄道・自動車などの騒音に長時間さらされるような生活を送っている人には、うつ病と診断されたり、医師から抗うつ薬を処方されたりしている人が多いといった研究結果もあることから、自動車や交通機関とは切っても切り離せない都市部での生活には相応に精神疾患のリスクがあるといえそうです。

音楽療法、未熟児の脳の発達に効果あり?スイスで研究始まる

音楽の力で未熟児のケアを図る音楽療法が、スイスの病院で行われている。音楽療法士のフリーデリケ・ハスルベックさんは、歌を通じて未熟児と親がリラックスし、触れ合いを深める手助けをしているほか、音楽療法が未熟児の脳の発達に効果があるのかについて研究している。首都ベルンにある、ベルン大学病院の新生児集中治療室(NICU)は明るく広々としている。看護師が入り口に並んで座り、部屋いっぱいに置かれた保育器の様子を絶えずチェックし、新生児の心拍数などのデータが写るモニターに目を光らせる。部屋のあちこちに、小さな我が子を抱く親の姿が見える。

見つめ合う2人の脳はシンクロしていることが最新の脳神経科学により明らかに

脳の働きにはまだ未知の領域がたくさん残されていますが、とりわけコミュニケーション中の人々の脳に何が起こっているかは長い間よく分かっていませんでした。しかし、技術の進歩により少しずつ脳に何が起きているのか分かり始めています。「対話脳神経科学(interactive neuroscience)」と名付けられたこの新しい分野について、科学系メディアScientific Americanがまとめています。

世界中の人間は同じビートに合わせて踊ります:研究は世界の音楽における共通のビートを明らかにします

異文化間で普遍的な音楽の側面の存在についての何十年もの懐疑論にもかかわらず、この研究は世界の音楽に共通の特徴が存在することの強力な証拠を提供しています。で発表された結果 国立科学アカデミー紀要(PNAS) 音楽は社会を結びつけるのに役立つ強力な社会的接着剤であるという考えを支持する。