神経科学研究者同士が互いに評価し合う最前線の出典『Frontiers in Human Neuroscience』のような雑誌にとっては、これはかなり厳しい発表だった。論文の著者は、予知現象はまだよく理解されていないとしながらも、分析の結果は、この発見が問題ある研究行動(QRP)や生理学的産物、脳スキャンに影響を与える可能性のある被験者の肉体が起こす行動などによって、説明できるものではないことを示している。
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自分の脳に影響力を振るう、さらに強力な方法、それは、想像力を働かせて脳を前向きに導くこと
ハーバード大学の神経学者アルバロ・パスカル・レオーネは、メンタルなイメージが脳にどう影響するかを調べるため、ピアノを練習している人たちの脳に着目したのだそうです。
会話で脳は “シンクロ” する
スペインのバスク認知・脳・言語センターの研究で、仕切りを挟み会話する被験者15組の脳波をそれぞれ測定したところ、会話によって脳波リズムが著しく一致すると確認できたそう。つまり、会話中に2人の脳がシンクロ(同期)するということです。
見つめ合う二人は、脳の活動も同期する
2000年以降の神経科学分野で、最大の発見と言われるのがミラーニューロンだ。それは、霊長類などの高等動物において、他の個体の行動を見て、自身が同じ行動をとっているかのように、”鏡”のように反応する脳内の神経細胞。そのミラーニューロンが、人間の共感や言語獲得において大きな役割を果たしていると、いま考えられている。
弱った筋肉には「イメージトレーニング」が妙薬:研究結果
通常、固定することにより萎縮してしまう筋肉は、脳から神経系への「想像する」という刺激だけで、その構造や機能をある程度維持することができるのだろうか?このたび米オハイオ大学の研究グループは、ケガなどによる固定治療期間中に、筋肉の萎縮を抑える方法を発表した。使うものは「脳」。そう、イメージトレーニングだ。
誕生時の太陽活動で寿命が決まる? ノルウェー研究
太陽はあなたの幸運の星か、それとも?──太陽は11年周期で「活動期」と「静穏期」を繰り返すが、その静穏期に生まれた人たちは活動期に生まれた人たちよりも平均して5年ほど寿命が長いとする研究結果が7日、英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)に発表された。
【臨死体験の科学】肉体的死後も3分間は意識が続いていることが判明! 本人の“意思次第”で死から戻れる可能性も?
死後数分間はものを見て聞いている!? いったん肉体の機能が停止した後、奇跡的に息を吹き返した人間がその間に体験するという「臨死体験」は、これまでも多くの人々によって語られてきた。しかしながら体験者の話だけに依存する研究であるため、なかなか科学的な手法で切り込むことができなかったのも事実だ。
肉体的な死後も「意識」はあるか、研究
人間は肉体的な死を迎えた後も意識を持ち続けている可能性があるとした、重度の心不全に陥った入院患者2000人以上の調査に基づく異色の研究論文が、6日の欧州学術誌「Resuscitation(蘇生)」(電子版)に発表された。英サウサンプトン大学(University of Southampton)などの研究チームが行った今回の研究の目的は、心臓や脳の活動が停止する臨床死から回復した人々が語る「臨死体験」などの現象を調査することだ。
「テレパシー」を科学的に実現することに成功:ハーヴァード大研究者たち
研究者のグループが、5,000マイルの距離を隔てた場所にある脳に交信を行わせることに成功した。『Plos One』で発表されたある実験によると、インターネットを経由して情報を伝達することによって、2つの人間の脳に直接、それも遠距離(5,000マイル)で交信を行わせることが可能だと言う。科学者たちは初めて、この種の脳と脳の通信を、非侵襲的な方法で、話したり書いたりする必要なしに実現することに成功している。